人気ブログランキング | 話題のタグを見る

香川県 観音寺市議  五味伸亮(ごみ のぶあき)活動報告

kannonnji.exblog.jp
ブログトップ
2011年 07月 23日

倉敷紡績跡地について。  vol.3

福島県、新地町にボランティア支援に行ってから、2か月が過ぎました。

今の状況はどうなのか?メディアからの情報も少なくなってきており、気がかりです。

7月の香川県議会、山本県議の一般質問の冒頭で、新地支援について触れて下さいました。

ありがとうございます!

ぜひ、こちらからご覧下さい。(議場で私の名前が2回ほど出てきて驚きましたが、、、)


ではタイトルです。

そもそも、クラボウ跡地に学校を建てる事は、私自身の選挙後に初めて市長さんから聞きました。

つまり、合併後4年間には無かった構想です。(在ったのかもしれませんが、、、)

合併特例債の期間と、完成までの期間を考えると、もう少し早く取り組んで欲しかったのが本音ですが、学校、市民会館、庁舎が整備できない理由にはなりません。

3点とも必要な事業です。

クラボウ跡地について、議会としては賛成多数(私も含め、ほぼ全員)です。これは、市当局が提案した最新案に対してのものです。

昨年度の提案当初からは、中身も変わってきております。


場所の選定について。

南小学校と東小学校の統合する際、吸収合併は駄目という意見があったこと。

小学校区内にこれだけの土地を確保するのが、時間、予算共に困難。


安全性について。

風水害については、この土地が浸かった事は無く、H16年の台風高潮災害の時にも被害は無かったと当局から説明を受けました。

南海地震などによる津波被害については、観音寺市の災害記録にも被害の記録は無く、M9の南海地震が起こっても、4時間後に到達する津波は防潮堤を越えることは無いようです。(県の想定)

液状化については、地下の岩盤に杭を打ち込む施工をするため、問題無いようです。


以上は、想定される範囲内での安全性で、想定外のことが起こった場合はどうなるのか?

ヒントは福島県は新地町にありました。

倉敷紡績跡地について。  vol.3_c0206088_17201534.jpg


新地駅の奥の建物。海岸すぐに建っている建物は確か水道関係の施設でした。

比較的新しい施設ですが、巨大地震に耐え、巨大津波に耐え、地盤沈下にも耐え、人命を救いました。

3.75メートル以上の津波が来た場合、一の谷川の防潮堤を越えて海水が学校に流れてくるのではなく、港から学校までは既に海の中。

つまり、学校だけでなく旧町内の殆んどが同時に浸かってしまいます。

子どもの命は勿論のこと、観音寺市民、一人一人の命も大事です!

相応の地震にも耐え、津波にも、液状化にも耐える緊急避難場所としての強固な学校が必要不可欠になります。

もっと言うと、想定外を想定して、1階部分が浸かっても、生命を守れる防災教育が必要です。


観音寺市民は新地のこの建物には逃げないと思います。

極端に海に近いから。

そこまでの教育や訓練が不足してるのが現状です。

大きな災害が少ない観音寺だからこそなのかもしれませんが、今回の地震を教訓に、防災教育を行っていかなければいけません。

一般質問でも要望致しております。


クラボウ跡地に対して、特に震災後多くの心配の声やご指摘を戴きます。

本当にありがたいことで、深く感謝しております。

1つ1つ精査することができ、上で述べたような内容を説明させてもらってます。

そういった意味でも、もう少し早く、提案して頂きたいと思います。


今回はクラボウ跡地について書いてみましたが、市内に安全だと言い切れる場所は存在しません。

例えば観音寺市では、地震による古い建物の倒壊と地震や水害による、ため池堤防の崩壊が確率的にも注意が必要だと感じております。

私の住んでいる高室地区にも、高潮災害、風水害など危険な場所が幾つかあります。

要望をいただいて、調査、対応中のものもありますが、観音寺市内の全てを把握するのは非常に困難です。

このブログを読まれている方にお願いしたいことは、自分の周りにある危険と思われる場所や、防災についての疑問な点があれば(防災以外でも)、自治会長さんや市役所、地元議員さんにご相談下さい。

若しくは、コメントでも非公開のコメントでも直接でも結構ですので私までご連絡下さい。

防災意識の高い今、市民全体で防災を考えていきましょう。


最後になりますが、ここまで読んで頂きありがとうございました。

やはり、文章では伝わりにくい部分もあったと思います。苦手です。。

しかし、ありがたいことに、本当に沢山の方々に読んで頂いております。

私の「色」として、ブログやツイッターでの発信はこれからも行って参りますが、対話を通じた情報収集や情報発信にも力を入れていきたいと思っております。

今後とも叱咤、激励の程よろしくお願い申し上げます。

by kannonnji | 2011-07-23 17:49 | 市政報告


<< 近況報告。勉強会。      倉敷紡績跡地について。 vol.2 >>